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2007年10月31日 (水)

○化成CF「ガリレオ編B」に物申す

EFFEEえふぃー (EFFEE)です。
久しぶりです。いつも「久しぶり」で始まってもうしわけない。

ところで近ごろ気になることがあって、どうしても書いておかなくてはと奮い立ったのです。

旭化成のコマーシャル、「ガリレオ編B」をご存知だろうか。歌手の福山雅治が科学の研究者に扮して、研究室の学生たちに自説を述べる。内容は、

「世の中には二種類の人間がいるんだ。一人は、前例を元に良い仕事をする。もう一人は、前例を壊すことを仕事にする。

前者が文系で後者が理系だ。どちらを選ぶかは君たち次第。ちなみに文系は意外に理系に頼る」(ここでドアをノックする音)

というもの。

旭化成は本気でこんなことを考えているのだろうか。こういう考え方が、ダイナマイトや核兵器という大量破壊兵器をうみ、ノーベルやアインシュタインは自分の犯した罪に生涯悩み続けたのではなかったのか?彼らは晩年に、むしろ哲学者や宗教家という文系を頼りにしている。

理系文化は決して前例を壊しているのではない。理系文化は技術だが、技術は時代の倫理や権力を含む社会の要請に従属することによってその力を発揮しているに過ぎない。真に時代を超越できるのは、文系、特に哲学や宗教だ。

P. ヴァレリーは指摘する。

「科学と技術の進歩は当初の期待を裏切って,人間の思惟を機械化し,ステレオタイプ化し,ファシズムの支配は,科学と技術の進歩が容易に古い信念の強化と結びつくことを明らかにした.いいかえると科学と技術の進歩は,ただちに人類の進歩と同一でないことがますます明瞭となった」

今、科学や経済が、人間の倫理までも支配しようとしている。そのことにもっと敏感になって点検をしなければ、どこかでファシストの暴走が始まる。機械や数字ではなく、人間が中核になる世界を取り戻さなくてはならない。

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